村山緩和ケア研究会第1回事例検討会
(写真左上:研究会会長奥山医師・顧問根本医師,右上:事例提供 訪問看護STやまがた須藤副所長、研究会副会長神谷医師)
●11月10日ガン末期で退院の2事例につき、病院・地域関係者双方から報告。(進行:研究会副会長 前田医師)
●病院、地域での状況、転帰を双方の関係者が共有できた事例検討会は画期的。特に訪問看護師から報告された、退院後家族が兄弟間葛藤を経ながらも本人(母親90代)の望む自宅での看取りを選択した経過は圧巻。その意思決定にどのように訪問看護師はじめ関係職種が関わったのか、在宅の様子をイメージするに非常に有効であったと感じた参加者は多かったのではないでしょうか?
●参加者約40人、これからの研究会の活動への期待を予感させるに十分な第1回目でした。
連携は「顔の見える関係」から「腕の見える関係」へ:鎌田准教授(東北公益文化大学)
(写真:10月29日 鎌田剛准教授の講義資料より)
●東北公益文化大学准教授 鎌田剛氏の講義「地域連携の仕組みを考える」を受ける機会がありました。連携の研修数あれど、とても気持ちの上がる↑研修でした。来年度是非ポピー研修講師をとお願いしたところです。
●キーワードは「顔の見える関係」から「腕の見える関係」へ!
ミニ講座「看取りの勉強会」報告
(写真:10月26日 山形市医師会館203会議室にて参加者24名)
<看取りの勉強会>講師山川一枝氏(山形県看護協会訪問看護ステーションやまがた所長)
<内容>タミナルケアの基本的理解,ターミナルケアに必要な知識と技術,在宅看取りの実際(事例紹介)
<情報交換>参加者の皆さまより現場の声を交わしていただきました。一部ご紹介します。
包括社会福祉士「看取りに関してケアマネジャーは無力感を感じるとの声を聞く。しかし、関係職種の接着剤として役割発揮できると思う」
特養副主任「ターミナルとして対応してから半年が経過、食もばらつきがある、どう対応していけばよいか」
→訪問看護「ターミナかどうかにこだわらず、食べても食べられないときがあっても、老衰の経過として自然に見ていけばよいのでは」
ソーシャルワーカー「難病等で延命措置を選択しなかった方の終末期は壮絶(苦痛大)である。そういった方もチームとしてどう支えていくか、ケアマネジャーはサービス調整力を磨いていって欲しい」ソーシャルワーカー
<アンケートから一部紹介>
・他職種の意見をきくことができ良かった。意見交換のみの研修があれば参加したい。
・事例を聞いて役割分担が大事だということを感じた。どうしても、全てを引き受けなければならないのかなと思っていた。チーム連携を強くしていきたいと思った。
・施設としての看取りの体制を情報として欲しかった。
●今回は介護職の方の参加も今までのミニ講座の中最も多く、職種バラエティーに富み、企画者として嬉しい研修となりました。看取りやターミナルケアについては1,2時間では学びきれない、情報交換しきれないテーマです。今後はシリーズ化で体系的に学び検討していくことも必要かと、皆様の意見から考えたところです。(T)
わかる事例検討会
(写真:わかる事例検討会のグループ整理シート・・・どこでもシートという壁にもそのままくっつくシートを利用、セーラー社販売)
●「わかる事例検討会」(講師:弘前医療福祉大学保健学部准教授 大沼由佳氏)を受講する機会がありました。
●キーワードは「ナラティブ」「支援者もナラティブの一部」「事例提供が嫌にならない」「本人や家族の思い、支援者の思いが明らかになる」「何を検討したいのかがわかる」そして最も特徴的なのが「スーパーバイザーもスパーバイジーも参加者」(だれかが仕切るのでも、指導するのでもない)ということ。
●検討資料として事例提供者が整理する内容は
1.対象者の年齢、性別、担当してからの年数
2.事例提供の動機(検討したい内容や自分自身の課題)
3.問題と感じている支援の困難性,行き詰まりなど具体的なエピソード(推測入れず事実のみ記入)
4.対象者のプロフィール
いずれも簡潔でよいのです。今まで、事例の背景記述だけで嫌になるほど書いていませんでしたか?それでは逆に焦点がぼやけてしまうのです。
●直接ケア担当者やケアマネジャー等の支援者が「明日も頑張ろう」と思える事例検討会やっていきたいですね。
ポピーでは事例検討の運営支援や助言、オブザーバー参加も可能です。どうぞご活用ください。