ポピー ミニ講座 4月26日「医療器材体験型研修開催」
●4月26日初めての体験型研修「見て、触れて、知ろう!在宅でも出会う医療器材」を開催しました。医師、看護師、ケアマネジャー、薬剤師、ソーシャルワーカー等総勢60名が集い、グループごとに交流しながらの研修です。
●今回は4分野の機材の入門変、さらに詳しく1分野ごとも、今後可能です。
●アンケート結果 回収40名、 満足度97.5%(大変満足+満足):グループで他職種の方と情報交換できて良かった。直接触ってみることができ、また利用者様の体内での設置具合をイメージできた。
●今回の機材種類:在宅中心静脈栄養、在宅経腸栄養、在宅悪性腫瘍関連、ドレーン関連
●直接的に関る職種だけでなく、間接的に関る職種も見て触れることで、マネジメント時の抵抗感が軽減されることを期待します。
(K・T)
認知症予防サロン「はじめの一歩」に参加してきました。
- おれんじサポートチームえがお 認知症地域支援推進員 齋藤さんのご紹介で、吉野宿の鈴木さんのお宅(個人宅)で開催していらっしゃる認知症予防サロン『はじめの一歩』さんにおじゃましてきました。
- 開催14回目となる今月は春を楽しむ企画「旧の節句でお雛様祭りとお茶会、あとは音楽活動」とのご案内でした。
- うららかな青空の下、シルバーカーや杖を使いながら(鈴木さんのお宅に)ゆっくりと歩いて入っていく姿があります。思わずにっこりしてしまうこの光景。身近な場所にある通いの場を象徴していると感じました。
- ・鈴木さんのお宅は代々受け継がれてきた雛飾り、つるし雛、人形、などが展示されており、一般の方にも公開しています。皆で談話しながらお雛様を眺めました。
- 私も始めてお聞きした「千人針」の話。「千人針」とは、大切な人の無事を願い1メートルの白布に糸を縫い付けて千個の結び目を作り、出来上がったお守りのこと。一人一針、寅年の方は年齢の数の針、兵士の生還を皆で祈る「弾丸除けの信仰」です。太平洋戦争の時には皆で願い千人針をつくり、それを兵隊さんはお腹に巻いて出兵して行ったのだそうです。山形にも千人針を祈願した神社があるのだそうです。この話には私もホロリとしてしまいました。
- お茶の先生がお抹茶を一人一人にたててくださいました。気持ちも和んだところでまずは自己紹介や座談会。最近あった「うっかり話」に笑い声が響いたり(笑)、吉野宿で暮らしてきたことへの想い、家族との支えあいの話、そして昔の話など、皆さんのたくさんの日常ストーリーをお聞きしました。
- 音楽療法士の富樫さんによる音楽活動では歌あそびをしながら、考えたり、動いたり、感覚器からの刺激を入れたり、そして笑いました。「荒城の月」のメロディーで「もしもしかめさん」(またはその逆)を歌うのが難しく、そして調が変化して面白かったです。
- 気持ちも身体も笑い声も軽くなったところで、鈴木さんが作ってくださった春いっぱいのお食事を皆でいただきました。品数を数えてみたら11種類!こごみやうるい、蕗など、春の暖かさが感じられるあたたかい食事でした。
- 鈴木さん富樫さんのお二人は、介護福祉士をされていた20年前からずっとやりたいと思っていたこと、おふたりで話していたことをカタチにして、この認知症予防サロンを立ち上げたのだそうです。ここに参加してみて感じるのですが「はじめの一歩」にはお2人の意図的な仕掛けが沢山盛り込まれています。演出や声がけ、わくわくすることや好奇心を上手に引き出します。参加者も「ここに来るのが楽しみ」と話されていました。そして必要があれば支援と「つなぐ」といった大切な役割も担っている場所なのだそうです。
- おれんじサポートチームえがお 認知症地域支援推進員 齋藤さんによると、山形市の北部地区には認知症カフェが10ヵ所近くもあるそうです。山形でも「認知症になっても大丈夫」といった地域づくりが一歩一歩進んでいますね。(U.K)
ポピートピックス(視察対応、包括連絡会、鎌田先生講演、まるごとミニ講座など)
●函館市から(2月21日), 那須市から(3月7日)
各地域からポピーへ視察をいただいております。私たちが逆に教えていただくことも多く、医療・介護連携拠点間のつながりを心強く思うこの頃です。
●3月13日さくら地域包括支援センターネットワーク連絡会後の研修「自分のための地域をつくる。」:講師 公益文化大鎌田准教授
上記参加させていただき、連絡会参加の自治会長はじめ地域の代表者の方々にもポピーの紹介をさせていただきました。その後の研修会では、鎌田先生から「地域の居場所・活躍の場づくりのポイントは、自分のための活動にすること、できるだけ自主財源で運営する、お金を生み出すサロンにする(自分達で何かを作って売る、地元の会社から仕事を請け負う)」など地域活性化に向けてのお話をお聞きし会場が元気になった連絡会でした。
キーワードは「包括ケアから地域共生社会へ」です!
●3月14日 ポピーミニ講座「地域の複合的課題に対応する福祉まるごと相談とは」を開催
まるごと相談担当の江部主幹(山形市社会福祉協議会)が、窓口ができた社会的背景からお話くださり、その後にCSW(コミュニティソーシャルワーカー)の方々がグループに入っての情報交換で、大変満足度高い研修となりました。(大変満足+満足100%)
<アンケートから>●制度の狭間にいる方々、相談先がなく困っている方々に、迅速に対応しすばらしいと思った。 ●できた背景を知ることで、現在の問題がさまざま見えてくることもわかった。事例を聞き、一つの相談の奥に秘められた本質が見えたり、他機関での連携の大切さを実感できた。 ●国の動きを大変わかりやすく説明してもらい、連携しやすくなった。
皆さまの有意義な情報交換ありがとうございました。
(K・T)
「精神障がいの方を地域で支える①②」を開催いたしました
ポピーミニ講座「精神障がいの方を地域で支える」を開催いたしました。
今回の講座は2月14日の①「対象者理解と地域資源」、2月28日の②「事例からつながりへ」の全2回の開催でした。
第1回目(2月14日 対象者理解と地域資源)は、山形さくら町病院 医療福祉相談室長 精神保健福祉士の永田貴巳氏と、同じく精神保健福祉士の後藤和樹氏より講義していただきました。50名を超える多くの方々にご参加いただきました。
- 医療へのつなぎ方や地域の支援についてはもちろんですが、支援の際に対象者の苦しみに寄り添う姿勢・声がけの仕方、支援者としての視点の持ち方、自分の感情の振り返りなど、大変参考になりました。
- 対象者の心のダムにストレスという水があふれ出ないよう、山形に支援者の豊かな森を育てようというお話が心に残る講義でした。
第2回目(2月28日 事例からつながりへ)は、済生会愛らんど地域包括支援センターで保健師として支援に携わっていらっしゃる富士尚美氏より事例を提供いただき、グループワークを行いました。
- 事例は、自ら社会や他者との関わりから離れて生活をしてきた(おそらく)精神障がいと思われる方が高齢となり、支援の手や他者との関わりが必要となった時に関わり、関係性の構築に困難だった事例をあげていただきました。信頼関係を築いていったプロセスは対象者と寄り添った支援でしたが、精神の専門的なスーパーバイズが受けられず、手探りの自分の支援にこれでいいのかと悩んだそうです。支援のプロセスを通し、高齢者支援に携わる支援者が精神の専門的なスーパーバイズを受けられるシステムが地域にあればと強く感じたそうです。
- グループワークでは山形さくら町病院医療福祉相談室の後藤PSWの他、県の発達障害者支援センターの相談支援員の方や山形市社会福祉協議会・福祉まるごと相談のCSWの方などを交え、参加者が自らの体験を語り合いながら活発な意見交換が行われました。
例えば...
- 精神障がいと思われる方の支援の入り口に支援の方向性を判断できる医師やPSWなどで構成されるおれんじチームのような精神初期集中支援チーム
- 精神障がいの方が自傷他害の状態になる前に予防的に関わるシステム
- 精神科訪問など医療が出向いていくシステム ...などの提案が出されました。
精神障がい者を支えるための豊かな森を育てるプロジェクトを、山形市で少しずつ実現していきたいですね。(U.K)