ポピートピックス~「認知症サポーター養成講座」開催・「 南沼原発 生涯現役バリバリ講座」見学~
ポピー研修「認知症サポーター養成講座」が行われました(共催:やまがた在宅ケアかんごねっと )
9月12日(火)18:30~キャラバンメイトの中舘のりこ保健師を講師に、地域と病院の多職種を対象とした「認知症サポーター養成講座」が行いました。
認知症サポーター養成講座は12年前から認知症の方々への具体的な接し方や基礎知識など正しい理解を持ち、サポートできる方が増えることを目指し行われています。(山形市では8月29日にこの講座を受けたサポーター数が2万人を突破したところです。)今回は、病院関係者の方々にも多数お集まりいただきました。
アンケートからは「知識を持っていることで、認知症の方にとっても、関わる人にとっても、穏やかに笑顔で過ごせることを改めて学んだ。」「まず、知識として色々知れたことが良かった。対応が正しかったこと、まちがっていた事が明確になり、家族で共有したいと思っている。」「認知症(の進行)を遅らせるためには接し方も大切であり、具体的な7つのポイントについては、職場に戻ってからもみんなに知識を広めたいと思った」など感想をいただきました。普段から認知症の方々と接する機会が多い地域の多職種の皆様も(基本姿勢)対応の仕方については再認識できた方も多かったようです。最後は「こんなとき、どこにつなげたらいいでしょう」という事例。会場からは様々なつなぎ先だけではなく事実を確認するための視点や方法も挙げられました。
一人一人が身近なところで実際に声をかけたり見守り、地域の方や家族と認知症について話したり相談しあって、活用してこそ「認知症になっても安心して暮らすことの出来る町」につながるのだと思いました。
南沼原地域包括支援センター企画「第2回 南沼原発 生涯現役バリバリ講座」
このネーミングのセンスに惹かれ以前から気になっていた講座。第2回は訪問看護の活用の仕方についての内容ということで住民の中に入り一緒に受講してきました。
(南沼原地域包括支援センターの東海林センター長が名づけたこの講座。生涯現役という言葉のほかに65才以上の世代がむかし使っていたパワフルな状態を表す言葉を入れたいと思ったときに「バリバリ」という言葉を思いついたそうです。)
会場には40名近くの地域住民!「最期まで家で生活するために訪問看護について知っておくといいですよ」と声をかけて広報したところ、こんなに集ったのだそうです。言わば「最期まで家で生活するための方法を聞きにきた住民の皆様」関心の大きさを感じます。
講座 第1部では、訪問看護やまがた山川所長から訪問看護の全体を紹介、山形大学の看護学生やスタッフから実際の訪問看護と訪問リハビリの紹介とクイズやコグニサイズの体操などもあり会場では笑いの渦も。
講座 第2部では、各テーブルに訪問看護のスタッフがそれぞれ入り、訪問看護についての疑問や質問・感想などを話しました。私もテーブルに入らせていただきお話を伺いました。中には人工呼吸器をつけて在宅で療養されている方を支えているというところに驚いていらっしゃる方もいました。
こういった講座を通して、住民の中に「いつまでも住み慣れた地域で暮らす」ことへのイメージが作られていくと改めて感じた講座でした。(U.K)
ポピー初「住民サロン」でミニ講話(医療との上手な付き合い方:かかりつけ医とお薬手帳について」
9月8日、山形西部地域包括支援センターの協力を得て、地域の住民サロン(佐的金あじさいサロン)でポピー初のミニ講話(担当:鹿野)をさせていただきました。
講話のテーマは「かかりつけ医とお薬手帳について」。身近なかかりつけ医を持つことの意義や、お薬手帳を活用しての健康管理などのわかりやすい話を、サロンに集まった20人ほどの皆さまが熱心にお聞きくださいました。ほとんどの方がお薬手帳を持参してのご参加で、活用のほどがうかがえます。
グループに分かれての茶話会でも、健康寿命の話、ストレス解消の話など和気あいあいの中、楽しいひと時が過ぎていきます。こうやって集まりおしゃべりすることが、健康につながっているのですね。
「かかりつけ医をお持ちですか?、その先生はよく話を聞いてくれますか?」とグループの方にうかがったところ「よく話を聞いてくれる。だから、何でも相談できるんだ」と声をそろえておっしゃったのが、とても印象的でした。
ポピーでは、ご希望があれば、住民サロン等で「健康や医療」についての御話をさせていただくことができますので、どうぞ、ご相談下さい。 (K・T)
報告:山形市医療福祉研修会「病院・在宅チームで取り組む退院支援~山形市版退院支援フローをもとに考えよう~」
8月23日山形市医療福祉研修会(済生館)にて「病院・在宅チームで取り組む退院支援~山形市版退院支援フローをもとに考えよう~」が開催されました。(ポピーでは、山形市退院支援ルール検討チーム事務局として、この研修の企画の提案及び、パネルディスカッションのコーディネーターをさせていただきました。)
参加者(関係者含め)約80名、内4割は病院関係者(主に看護師)と、当初期待した地域と病院との共有という目標に近づけた動因となりました。
プログラムは、山形市ルール検討チーム(明日CM代表)からのフロー図説明、同じく検討チームから済生館連携室相田師長とチーム外から済生館退院支援リンクナース岡崎氏、地域ケアマネジャーの鈴木氏(六日町あいあい)三者合同によるフロー図と照らしながらの事例発表、多職種によるパネルディスカッションと続きました。
「事例発表をパネルディスカッションにもっと連動させればよかった。パネリスト間のディスカッション誘導が足りなかった。」など、自身のコーディネートへの反省もありますが、関係者、参加者皆さまのおかげで、「共有、協働」の言葉が数多く飛び交う有意義な研修となったかと感じています。
今後は、地域と医療機関がより具体的に共有していけるよう、山形市と共に取り組んでいく予定です。
下記報告を是非ご覧ください。 (K・T)
ポピートピックス(地域活動報告)
ポピーでは、出張勉強会への同行や、地域包括支援センター主催の圏域内研修会、連絡会等へ参加させていただきながら、現場の皆さまの声を聞かせていただき、事業への反映をめざしています。
写真左からSTつばさにて出張勉強会(医療と生活の情報共有、講師:基幹型包括OT阿部氏)、包括ふれあい医療連絡会(お薬手帳の活用)、包括南沼原の居宅研修会(障がい者総合支援法等)
また、市内地域包括支援センターの協力を得て住民の皆さまが集まる場へ出向き、事業の広報や説明なども行っております。場合によっては、その場で医療や介護に関する相談に対応させていただくことも出てきております。様々な場面でポピーをご活用いただければ、幸いです。
写真(上)は、蔵王包括センターとたきやま包括センターによる、いきいき健康講座(花笠シャンシャン体操や百歳体操など)
百歳体操と聞き、どんなに緩やかな体操かと思いきや、とんでもありませんでした。これを若いうちからやっておけば、必ず筋力は維持されるはずと効果を感じる内容です。(じわーっとした動きのなかに、筋力アップ、維持が計算されいます。高知で開発され高齢者の活動性アップに実効をあげました。一つ、一つの動きの回数も半端ありません。これを元気高齢者の方々がピンシャンとして行っていらっしゃいます。主催包括センターでは、多忙な業務の中、介護予防こそ包括センターの使命という信念で開催支援を続けているのです)
この日は、10数名のご参加でしたが、地域によっては数十人の参加となることもあるようです。
花笠シャンシャン体操もリズミカルで軽快な動きで構成されており、若年の方にも受けると思います。ポピーのミニ講座で、「多職種のリフレッシュ研修」としてやっていただくことを予定しています。在宅リハの考え方にも応用可能とみました。楽しいですよ。ぜひ参加してください。
この日は、終了後3名の方からポピーへ、在宅医療や健康管理についてご質問がありました。