地域のレスパイト機能充実に向けて 意見交換(継続可能な在宅療養のために)
11月12日(火)「村山緩和ケア研究会:定例会(事務局:山形県立中央病院緩和ケアセンター)」にて、標記テーマにて意見交換が行われました。住民の6割が在宅療養を望んでいる(2017厚労省)と言われる中、山形市とポピーでは、「望む人が望む場所で療養を継続できる」を目標に在宅療養普及啓発にも取組んでいます。そのためには、「介護する家族も疲弊しない」、「離職しなくていい」システムが必要です。
しかし、認知症やがん、医療処置を伴う状態の方のレスパイト先が容易に探せない現状にあるのも事実です。今回は、医療重度者の事例検討会を行うことの多い「村山緩和ケア研究会」で、レスパイトをテーマに取りげていただくことができました。ポピー、南沼原地域包括支援センター東海林氏、特養ながまち荘手塚氏、緩和ケア病棟佐藤師長、それぞれから、導入や背景、実情、可能性について報告があり、その後、ケアマネジャー、医師、看護師、薬剤師など病院と地域からの参加者35名でディスカッションしました。(コーディネート:緩和ケアセンター鈴木師長)
事務局緩和ケアセンターは、ディスカッションのキーワードを「情報共有と協力、開放される時間と精神的ケア、麻薬の管理、事業所理念、制度と実際、BPSD・・・etc」とまとめてくれました。あかねが丘ケアセンター志田氏の「認知症の方は認知症があるから介護認定を受けている、それなのに、介護サービスを受けられない場合もあるという矛盾」というコメントには、考えさせられました。
ポピーでは、今後もレスパイトケアの充実に微力ながら何らかの取り組みができればと考えています。資源集約や、依頼側・受けて側双方の橋渡しや協働へのサポートなど、地域専門職の皆さまには、ご協力よろしくお願いいたします。
意思決定支援シリーズ今年度分終了:最終「人とつながりながら自分で決める!はじめよう。人生会議の実践:講師 紅谷浩之医師」は住民の皆さま含め270名以上参加。
山形市「意思決定支援研修」始まる
●「人生最終段階における医療や介護の選択に関する意思決定をどう支援するか」が日々関心を集めています。在宅医療・介護連携室ポピーでも、委託元山形市と協働し、「概論編」と「実践編」を企画し、標記研修を開始いたしました。28日開催の「概論」では、山形大学大学院医学系研究科 看護学専攻の大竹まり子准教授に担当いただき、約130名の医療・介護関係者が学びました。
参加者アンケートより
・本人の意志を確認することの基本を再確認できた。・現在自分が担当している方の「意思」が十分に確認できていなかった。明日から頑張りたい。・医療だけでなく、生活の場、サービス導入にも通じる支援の課程だと感じた。・チームでの支援ということがいかに大切であるかを強く感じた。・本人を主におきながら、どう支援するか、より良い支援を悩みながら、チームでやっていきたい。
●9月18日には当室が担当し、「実践編」を開催いたします。概論で学んだ概念や枠組み、ツールをいかに実践で活用するか。概論の振り返りと事例を基にした検討で構成予定です。今からでも参加申込み可能ですので、是非ご参加下さい。申し込み書はこのホームページの新着からダウンロード可能です。
恒例・医療と介護の連携交流会開催
毎年恒例となりました「医療と介護の連携交流会(山形市医師会主催)」が8月1日盛況に開催されました。山形市長寿支援課が演出するグループ対抗ゲームでは笑顔の中に参加者の親交が深まり、地域包括支援センターかがやきとその仲間達が踊る「ヘイヘイ、ドクター」には、会場が大盛り上がり!
お約束となった医師会理事等の今年のパフォーマンステーマは、「One for All! All for One!」なぜかと言えば、かつてラガーマンだったDrが〇名いるから。(さて誰でしょう?)クイーンの「We will Rock you」にのせて「一人は皆のために、皆は一人のために」連携に通じる思いを、全力で叫んでもらいました。
また今年は、連携へのメッセージを参加者から募り、優秀メッセージ賞も選ばせていただきました。皆さんからの素敵な言葉の贈り物に心温まります。添付を、是非ご覧下さい。
今年から、テーブルを地域包括圏域ごとにまとめさせていただきましたが、いかがでしたか?身近な地域の仲間と親交を深めていただけたでしょうか?参加者総勢159人!来年も是非、楽しく連携を深めましょう。