山形市版退院支援フロー図の情報共有が少しずつ動いています。
10月6日(金)寒河江市・西村山郡在宅医療介護連携支援室たんぽぽから機会をいただき、寒河江市・西村山郡在宅医療連携推進協議会 情報共有部会にて『山形市版退院支援フロー図』のご紹介と情報交換を行ってきました。
寒河江市・西村山郡在宅医療連携推進協議会は、たんぽぽが事務局となり地域の多職種と行政の代表で構成されています。この日の情報共有部会では寒河江市・西村山郡各市町村行政職と4つの病院の看護部長や地域医療担当の看護師長、地域包括支援センターや居宅介護支援専門員の方々がいらっしゃいました。
病院として、地域担当者として、それぞれの立場から退院支援についてのご意見をお聞きすることが出来ました。特に山形市フローの中の『病状説明への同席』については、「病院としても積極的に依頼すべき大事なポイント」(病院連携室師長)と注目していただきました。病院によっては、医師から率先して同席依頼が発信される場合もでてきているとの事です。山形市版として出発したフローですが、山形市の医療機関と周辺市町村住民の方の行き来は当然あることなので、フロー共有に向けての声も上がっています。
10月12日(木)には南陽市文化センターで行われた置賜保健所主催の置賜地区地域包括ケアシステム構築に係る医療・介護合同会議を傍聴してきました。
置賜保健所管轄の介護保険事業所、病院、訪問看護、など総勢280名が参加しての大きな会議、4月よりスタートした置賜地域『入退院調整ルール』の進歩状況の報告や、先日の『病院担当者・介護管理者会議』で検討された入退院調整ルール修正案の説明などがされました。
なんと!驚くなかれ!!この地域の入退院支援ルールは施行後のアンケートから入院時情報提供率は90.7%! 退院調整率は91.0%!との結果。 置賜保健所が主体となり、医療と介護が同じ会場で意見を出し合う形で進めてきたことの効果とパワーに圧倒されました。
次に基調講演『地域包括ケアシステム構築に向けた医療・介護連携のポイント』(山大大学院医学系研究科看護学専攻 大竹まり子准教授)があり、意思決定支援の重要性と中でもケアマネジャーの役割が大切なこと、それが盛り込まれた山形市版フローの紹介もいただきました。つなげたいことがつながるとそれは楽しくなる。楽しい支援で暮らしやすい街をつくっていきましょうとの結びでした。
最後の意見交換では『入り口のルールと出口のルールが出来たおかげで加算もちゃんと取れるし、病院に行くのもらくになった。医療と介護と同じテーブルで意見交換をする機会が持てる時代がきたことに感激した。』とのケアマネジャーからの言葉が力強く、会場には明るい空気が流れていました。、(U.K/K.T)
・ポピーではこの置賜で入退院支援ルール策定に取り組んできた置賜保健所の若松裕也主査を講師にお招きし、地域と病院をつなげたプロセスについてお話しいただく研修会を企画しています。ぜひご参加ください。
10月27日ポピー研修会『地域と病院で共有する退院支援ルール~置賜地域の実践から学ぶ~』 お知らせ
・その他「山形市版フロー」普及に向けたポピーの動き
10月13日 市立病院済生館:連携室師長、看護部長訪問し説明 /10月18日国立山形病院へ基幹型包括とともに出張勉強会:退院支援育成研修にて説明 /11月16日 包括敬寿会主催CM研修会にて説明 /11月22日県立中央病院へ基幹型包括とともに出張勉強会で説明 /11月または12月むらねっと(村山管内医療機関退院支援部署連携会)にて説明