Nov 27, 2023

【開催報告】令和5年度 山形市立病院済生館 医療福祉研修会 (山形市医師会在宅医療・介護連携室ポピー合同研修会)

11月24日(金)18時~市立病院済生館4階大会議室にて標記研修会が行われました。会場には病院から18名、地域から28名の多職種の皆様にお集まりいただきました。

【嚥下障害のある患者が食べられるように援助するには~実践から学んでみましょう~】をテーマに研修とグループワークを行いました。

まず、市立病院済生館 管理栄養士阿部睦子氏より「食べられるものを食べたい形で選んでみましょう」と題し、分類に沿った食品の形状と選び方、市販品の活用の仕方等お話いただきました。 食材の形を残しながら酵素の力で触感を残しながら舌でつぶせる硬さ調理された市販品の試食もあり、食材のリアル感や味わいなどに歓声が上がっていました。

次に市立病院済生館 摂食・嚥下認定看護師渡邉和美氏より「嚥下障害のある方の体位と食べさせ方考えてみましょう」と題し、嚥下のメカニズムや食事の際の姿勢の整え方や介助の仕方、スプーンの使い方などお話しいただきました。実演もあり配慮するポイントなど視覚的にわかりやすく教えていただきました。

研修の後には「食べさせてあげたい気持ちを実現するため病棟で取り組んでいること、在宅で取り組んでいること」をテーマに グループディスカッションを行いました。今回、介護支援専門員や訪問看護師の他、歯科医師、歯科衛生士、理学療法士、作業療法士、言語療法士、管理栄養士、介護士などの様々な職種の方にご参加いただいたので、様々な視点から意見交換が行われました。時間は十分に取れなかったのですが、研修会が終了した後も参加者が会場に残り、実際の食事や試供品を試食しながら情報交換する姿などもみられていました。

アンケートでは「いろいろな職種の方の話、取り組みなど聞くことができてよかった。食事介助の仕方などポイントがとても分かりやすく勉強になった」「いろんな職種で集まることができるのは貴重だと思った」「様々な職種の方のお話が聞けて楽しかった。もっと時間が欲しかった。」等の感想をいただきました。

病院と地域が合同で意見交換・情報交換できる貴重な研修会、市立病院済生館のご協力をいただきながらこれからも継続して開催していきたいと思います。

追伸:今回、参加者の方より「施設で行うことのできる口腔ケアのやり方や食べることを維持できるような取り組みがあれば教えていただきたい」との声がございました。今年度、ポピーでは山形県歯科衛生士会のご協力で口腔ケアに関する研修動画(15分程度の動画5本)を配信しております。ぜひ施設内の皆様でご覧いただき日々のケアに活用していただければと思います、併せて施設への講師派遣事業も行っておりますのでご活用ください。詳しくは添付案内をご覧ください。

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