令和4年度拡大運営会議「人生会議・在宅療養 普及啓発」
3月15日(水)18時45分から、山形市医師会4階大会議室にて「人生会議・在宅療養普及啓発」をテーマに、令和4年度拡大運営会議が行われました。
拡大運営会議とは、医療分野と介護分野が同じ課題を共有し協議する場で、この日は医師、訪問看護連絡会代表、山形市介護事業所連絡会代表、山形市地域包括支援センター代表の皆様にお集まりいただきました。会議では、山形市、ポピー、基幹型からそれぞれの現場での取り組み状況について報告した後、意見交換を行いました。
(意見の中から抜粋)
・病院や診療所の医師からケアマネへの連絡や相談が増えた。また在宅医療を行っていない医師でも診てきた方への訪問診療に対応してくれる医師も多くなった。ケアマネの役割を理解し、最期まで関わってくれる医師が増えたことに嬉しく思う。
・山形市の高齢者のアンケートでもできるだけ住み慣れた自宅で生活を続けたいという高齢者の希望が示されており、その願いにしっかり答えていく必要があるのではないかと思っている。「高齢者の方が希望を叶える」ことを基本とし、その為に必要なサービスを整備してゆきたい。
・施設での看取りも大事であり、自宅という意味での在宅医療も必要、選択肢が増えるのはよい。ただ、どのような場所でどのように過ごすにせよ、よく選択肢が提示され、療養の質が保たれている中で、それでも社会的問題などで施設や病院を選ばなければならない方もいる。不安が少なくなるよう病院との連携も大切。
・看る側の働く世代の定年が高齢化し、自宅で看ることが難しい状況。高齢者へのACP普及も必要だが次の世代にACPの考え方や在宅看取りの手段など働き掛けをしていく必要があるのではないかと感じる。
・いろんな選択肢があっていいと思う。自宅、施設、もう一つの選択肢は病院でもいいのかもしれないが、病院では何か治療しないといけない。検査や治療の時間が流れ、アトラクションや食事を楽しむということがない。在宅医や訪問看護師と良いつながりをし「時々入院ほぼ在宅」ができると病院も在宅に非常に役立つのではないかと思う。
・老々介護、一人暮らしの患者等、自宅療養が困難な患者がいても訪問看護師が24時間対応してくれるので、ヘルパーも利用し在宅療養が可能になった。自宅がいい人はなるべくサポートしていけたらよい。本人や家族も含めて施設を見学する機会があればいいと思う。自宅から施設に行くのと同様に、施設から自宅へ帰る場合があっていいくらい選択の幅を広げてもいいのではないかと思う
・地域の方から相談を受ける中で、医師からの一言は大きいと感じている。先生方には適切に話していただけるとよいのではと思う。コロナ禍で家族が本人を見ないまま退院と言われるようなことも多いがその状況で介護の選択をしていくことは難しいと感じている。
皆様からのご意見を今後の取り組みに活用してまいりたいと存じます。(K.U)