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Oct 23, 2015

わかる事例検討会

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(写真:わかる事例検討会のグループ整理シート・・・どこでもシートという壁にもそのままくっつくシートを利用、セーラー社販売)

●「わかる事例検討会」(講師:弘前医療福祉大学保健学部准教授 大沼由佳氏)を受講する機会がありました。

●キーワードは「ナラティブ」「支援者もナラティブの一部」「事例提供が嫌にならない」「本人や家族の思い、支援者の思いが明らかになる」「何を検討したいのかがわかる」そして最も特徴的なのが「スーパーバイザーもスパーバイジーも参加者」(だれかが仕切るのでも、指導するのでもない)ということ。

●検討資料として事例提供者が整理する内容は

1.対象者の年齢、性別、担当してからの年数

2.事例提供の動機(検討したい内容や自分自身の課題)

3.問題と感じている支援の困難性,行き詰まりなど具体的なエピソード(推測入れず事実のみ記入)

4.対象者のプロフィール

いずれも簡潔でよいのです。今まで、事例の背景記述だけで嫌になるほど書いていませんでしたか?それでは逆に焦点がぼやけてしまうのです。

●直接ケア担当者やケアマネジャー等の支援者が「明日も頑張ろう」と思える事例検討会やっていきたいですね。

ポピーでは事例検討の運営支援や助言、オブザーバー参加も可能です。どうぞご活用ください。

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Oct 19, 2015

柏市 在宅医療・多職種連携研修会 二日目

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(写真―左上:柏市地域医療連携センター(独立した建物、行政職員12人)、右上:柏市多職種研修会の構成団体、左下:研修でのグループワーク発表、右下・医師、歯科医師、薬剤師、訪問看護師、SW,包括触診、ケアマネジャー等がグループワーク KJ法で)

●10月18日2日コースの2日目にオブザーバー参加してきました。

●柏市の多職種連携研修会は、右上図のように協議体として各職種団体を取り込み、毎年度ごとに団体からの研修会参加者の推薦を依頼しています。これが、医師をはじめとする多職種の偏りない参加をはかる柏市の仕掛けであり、各職種が連携に関心を寄せることにつながっているようです。又この研修を終了した各職種はそれぞれの現場で連携の推進役として影響力を発揮しているとのこと。

●研修からのトピックスー「高齢者の包括的介護予防・フレイル(虚弱)予防:東大高齢社会総合研究機構 飯島准教授」のお話~

要介護の入り口としての「サルコぺニア(筋肉減少症)」の自己評価に『指輪っかテスト』を考案(写真上):皆さんは大丈夫ですか?一度お試しを。フレイル(虚弱)予防は『社会性:人とのつながり』が鍵!とのことです。

 

 

 

 

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Oct 16, 2015

山形在宅ケア勉強会との共催研修「在宅療養にかかわる倫理的問題について」

10月15日 国立山形病院 永野功副院長を講師に迎え標記の研修会が催されました。倫理的問題って何?難しく感じられるテーマですが、認知症90代女性への胃ろうをどう判断していくか、医療者の迷い、家族の迷いを例にお話いただき、「そうか、倫理的問題って日々関わる支援事例の中にあるんだ」と思いつつ聞かれた参加者も多かったのではないでしょうか。

先生のお話から・・・・医療現場の問題は医学的判断のみでは解決できない。医学的判断は事実・効果についての判断、倫理的判断は価値についての判断。ジレンマの解決方法はチームで話し合う、患者・家族と話し合うなど。チームで話し合うとき効果的なのがジョンセンの4分割法で①医学的適応②患者の意向③QOL④周囲の状況の4つの枠組みから情報を整理して共有すること。何かこんがらかってしまっている問題もこの4分割法で整理してみると見えてくるものがあるかもしれません。4分割法について先生に質問したところ、「これを医療機関、在宅双方で共有して使うといいですよね」とのこと。又、[問題の方向性の決定は誰が最終的にするのですか?」との会場からの質問には「誰かがするのではなく、チームの合意で決定していく、この合意が大切」・・・この「チームの合意」が今回の研修のキーワードと捉えました。  (T)

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Oct 16, 2015

ミニ講座 「退院支援:訪問看護との連携」

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秋晴れの10月14日(写真左上:連携室からの山形の空)連携室ポピーの研修(ミニ講座)「退院支援:訪問看護との連携」(講師:山形大学医学部看護学科大竹准教授、話題提供:看護協会訪問看護ステーションやまがた山川所長、参加者31名)が開催されました。両講師からのお話の後、6グループで意見交換、テーマは①どんなときに訪問看護を利用しようと思いますか? ②利用したいけど、ためらうのはどんなときですか? ③訪問看護にやってもらうと助かること、期待することは何ですか?

敷居が高い、少しこわい(笑)、料金が高い、家族が望まない、医師から指示がもらえないなどちょっとためらうとき、導入が難しい時や,服薬管理において医師と調整してもらえる、24時間連絡体制で家族もCMも安心、看護師とつながっているとヘルパーも安心できるなど助かる面など忌憚のない意見が交わされました。

最後に大竹先生からの「病院では医療に囲まれ、退院したらいきなり医療から切り離される、これでは本人も家族も不安、退院後の不安定な時期にこそ訪問看護の利用が効果的」との言葉に一同納得、又山川所長からの「実際の利用につながらなかいかもというときでも、まず一緒に訪問し説明させていただくことで家族の了解が得られるときがある、遠慮せず声をかけて欲しい」との言葉にも皆さん「えっそうなの」と励まされたようです。

訪問看護は重度になってからだけではなく、予防的に自立支援からも関われるサービスであることを、訪問看護サイドから見せていくことも大事かもしれませんね。

最後にアンケートから・・・・・●訪問看護が身近に感じられました。退院後のソフトランディングのため、相談だけでも可能であることなど参 考になりました。(グループワークで)いろんな職種の方の意見が聞けて良かったです。●夕食前のインスリンなど17時以降夜間に受け入れてくれる訪問看護が増えるとありがたい。・・・・

 

 

 

ありがとうございました。

 

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