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Jun 12, 2018

ポピー活動トピックス(5月)

●5月28日ポピー運営会議

・運営会議構成員:室長、医師会老人保健担当理事、在宅ケア研究会副会長、村山保健所保健企画課主査、山形市長寿支援課課長、係長、主事、医師会事務局長、課長補佐、ポピー職員2名

・2ヶ月に1回の定例運営会議では、今年度事業計画等について協議されました。ポピーでは山形市から在宅医療・介護連携推進を目的に7事業の委託を受け、活動を展開しております。事業計画及びその内の研修計画については、添付PDFをご覧下さい。

H30年度ポピー事業計画

ポピー研修計画H30年度HP用


●5月17日山形在宅ケア勉強会参加   

 

・今回のテーマは「在宅医療と介護の連携を考えようー在宅医療スタートブックについてー」でした。県地域医療対策課 高橋主査より「在宅医療スタートブック」(在宅ケア研究会監修、市医師会発行)の説明や、併せて在宅医療提供体制強化モデル事業の今年度の予定、在宅医療経営上のメリットなど医療に関る方々に聞いて欲しいお話がありました。モデル事業では今年度、医師向け同行研修を東大高齢社会総合研究機構の協力のもと実施予定であり、他にも先進地松戸市より川越正平先生をお呼びしての講演なども予定しているとのこと。ポピーはモデル事業の構成員ではありませんが、地域の関心事である在宅医療について、事業の進捗を中心に、報告していく役割があるかと考えています。


●5月11日やまがた在宅ケアかんごねっと総会参加(ポピーも役員として活動)

・かんごねっとでは、大竹会長の「参加した時から連絡が取り合え、連携につながるように」という考えの元「会員メーリングリスト」を作成しています。(現在会員119名)

・今日の学習テーマは大竹准教授による「退院支援」。先の診療・介護報酬ダブル改定でも、厚労省説明で多く出された「人生最終段階における医療・ケアの決定プロセスに関するガイドライン」ですが、厚労省の研修会があるというお話もありました。情報出ましたら、教えていただけるそうです。


●5月10日山形市居宅介護支援事業所等研修会ー自立支援を考えるーに参加

・厚労省担当課長補佐より、介護報酬改定のほぼすべてについての説明があり、報酬改定の要点を自立支援の視点から聞くことができました。報酬項目の細分化、要件の厳格化で、現場は業務量が増え疲弊しているとの声も聞えてきます。覚えきれないほどの報酬項目の細分化やわずかな上乗せよりも効果的な、自立支援への動機付とは何か、真剣に考える必要がありそうです。ポピーでも、支援に携わる関係職種の専門性育成や多職種間での目標共有、連携力育成など、動機付けを意識した事業展開に努めていきたいと思います。


 

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Jun 8, 2018

ポピーインタビューVol4:山川淳司氏(小規模特養老人ホーム大曽根施設長)

●今回は福祉・介護分野、特に認知症ケアで活躍される山川淳司様にお話をうかがいました。

※山川氏の活動:社会福祉法人清桜会の小規模特別養護老人ホーム大曽根及び小規模多機能居宅介護事業所おおそねケアセンター施 設長で、社会福祉士、認知症ケア専門士)

ポピー:以下ポ)小規模特別養護老人ホームと小規模多機能居宅介護事業所を管理運営されています。困難ケースほど喜んで取り組む管理者ということをスタッフの方からうかがいました。中でも認知症ケアでは、地域からも一目置かれています。

山川氏;以下山)小規模多機能型居宅介護事業所おおぞらケアセンターの運営・管理に携わっているときに、山形県の認知症介護実践研修で認知症を学び、その人らしさ、その方の尊厳を徹底して大事にすることで、BPSD(行動・心理症状)が本当に良くなるという実践を経験しました。自分のケアで対象者の状態が良くなるという成功体験を重ねることで、医療だけでは難しいこともケアで良くなることもあるのだと、その面白さにどっぷりはまりました(完全に魅了された)。現在も更なるレベルアップのために、学習と実践を積み重ねているところです。


ポ)精神科専門医の太田秀樹先生という方が「認知症・医療の限界、ケアの可能性」という本を書いていらっしゃいますが、まさにその「ケアの可能性」を自身の実践で体験された訳ですね。

山)そうです。うちの入居者さん達、ご本人が苦痛に感じるようなBPSDはほとんどみられません。その人らしさを大切にすることで、本人にとっても辛い症状が緩和されていくのです。認知症の症状に関しては、どうしても周囲の自分達の困りごとになってしまい、その人を自分たちが思う方へ変えようとしてしまいがちです。そうではなく、パーソンセンタードケア方式などで振り返り、その人そのままを受け入れると、こちらの気持ちも楽になります。当施設の職員研修でも、認知症ケアには力を入れています。認知症ケア専門士受験に向けての費用補助や、資格手当てを設けています。


ポ)教育支援は人材定着にもつながっていますか?

山)つながっていると思います。やりがいと自信になっていると思います。また、人材定着ということでは、職員の話を良く聞くことや、子育て支援にも配慮しています。子どもを連れてきてもよい環境を作っていて、土日・祝日、夏休み・冬休みなど職員の子ども達でとてもにぎやかです。


ポ)職員の子どもさんが来ることで、入居のお年よりも喜ばれるのでは?

山)そうです。まずはお互いの「笑顔」や「活き活きとした表情」、頭をなでたり、握手したりとふれあいが見られます。特に印象にあるのは、お年寄りが子どもを見つめる「目」です。そこから何とも言えない温かな空間が創られるような気がします。また、小学校2年生の児童から、「私、ここ(おおそねケアセンター)にいるのが一番好き!」「毎日来たい!」と言ってくれた時には、「うるっ」ときてしまいました。その子は進んでお手伝いをしてくれるとてもよい子です。高齢者も子どもも、そして職員も、誰もが「居心地の良い」と思う『居場所~拠り所』を今後も創っていけたらなあと思っています。


ポ)理事長の高橋邦之先生との連携で、医療的リスクの高い方への対応にも力をいれておられますね。

山)高橋理事長がいることで、医療的なところが担保されています。余命1ヶ月の方、一人暮らしでがん末期の方など、どんな困難な状況でも、「地域を守る」という信念を共有しているからこそ、引き受けています。どこでもやれないことを、ここで引き受ける。そんな事例を積み重ねることで、力をつけてきた、そんな感じです。


ポ)小規模特養や小規模多機能での看取りも地域からは期待されていますね。

山)看取りも数多く対応してきています。多くは行き場のない方です。一人暮らしで余命わずか、頑固で入所は絶対嫌という男性がいました。小規模多機能の通いや訪問介護で信頼関係が築かれ、最後には自分から「入所してもいい」と言われた方がおられました。

ポ)「あなた達なら、看てもらってもいい」というところまで、信頼関係ができたという感じですね。

山)そうだと思います。


ポ)今後やっていきたいことはありますか。

山)支援事例を積み重ね、研究というところまでもっていきたい。たまたま、上手くいったということではなく、誰もができるように検証していきたいですね。実践的研究です。

ポ)ケアの標準化ですね。職員の方は、日頃感じていることはありますか?

(主任石原氏):1分おきにコールをする方がいましたが、その人が今求めていることには、徹底して対応するという方針で、何度でもすぐに訪室するようにしたところ、ある時期からピタッと穏やかになられました。そんな成功体験を施設長にほめてもらうことで、また頑張れる感じです。通院前には必ずカンファレンスをして現状を確認し、状況が通院先に伝わるように医療との連携にも、努めています。


ポ)管理者として、実践者として超多忙な毎日をお過ごしと思いますが、気分転換や趣味は何ですか?

山)車が大好きで、愛車はスイフトスポーツ。2ヶ月に1回くらいですが、菅生のサーキットで、時速百数十キロで走りこんでいます。0.1秒を縮める自分との戦いをしています(笑)

インタビューを終えて

 成功体験から来る仕事の面白さにあふれたお話でした。とかく、大変と思われがちな(認知症)介護が、実は面白い!多くの人にそのノウハウを伝えたい。そんな情熱をひしひしと感じました。

施設のサロンスペースで、入居者の女性に「めがねが壊れたの。見てくれる?」と話しかけられる様子からは、いつもなじみの人として自然にそこにいる方ということが伝わってきました。

次回は、山川施設長のお話しにも出てきた高橋邦之先生に、インタビューさせていただく予定です。

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Apr 27, 2018

ポピー活動トピックス(4月)

地域包括支援センター事業計画意見交換会に参加

<4月24日包括ふれあい>住民対象の介護ふれあい交流会や医療関係者連絡会でポピーも協力させていただくことになりました。包括ふれあいとは、昨年も「在宅看取り」をテーマとした医療関係者連絡会に協働させていただいています。

<4月11日包括南沼原>脳いきいきカフェ、生涯現役バリバリ講座、ずっともっと南沼原などなど、ひきつけるネーミングや、「ない資源はその場で作り始めることを目指している」というセンター長の言葉が印象的でした。昨年に引き続き住民対象の健康講座(生涯現役バリバリ講座)などに協働させてもらいます(今回はがん看護専門看護師さんを講師として仲介)


4月16日:福島市在宅医療・介護連携支援センターからの視察対応

 福島市では、10月から市医師会が受託して、在宅医療・介護連携拠点が発足するとのことで、看護師、社会福祉士のお二人が視察に見えられました。「相談への対応」「研修の企画」「入退院支援」など情報収集していかれました。


4月10日:緩和ケア研究会(事業計画のための役員会)

 緩和ケアを必要とする医療重度者への対応事例など参考にできる機会になる研究会です。ポピーからも日程広報させていただきます。


4月12日:県看護協会研修会(診療報酬・介護報酬改定説明会)参加

 平成30年度、診療報酬・介護報酬改定研修会では、平成30年3月に改訂された『人生の最終段階における医療の決定プロセスに関するガイドライン』が診療報酬・介護報酬ともに要所に関わっていると感じました。

 


4月5日:やまがた在宅ケアかんごねっと役員会(H30年度計画)

 年5回の研修計画のなかに、今年もポピーとの共催「認知症サポーター養成講座」(9月)が計画されました。


 

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Apr 17, 2018

在宅医療スタートブックが発刊されました(山形市医師会発行)

<山形市医師会ホームページお知らせ欄からダウンロードできます>

~在宅医療のはじめ方・すすめ方~ 団塊の世代が後期高齢者となり医療や介護に大きなニーズが見込まれる2025年に向けて、山形市では在宅医療等需要の増加が多く見込まれていることから、山形市内において在宅医療に取り組む医師数の増加を図ることを目的に在宅医療スタートブックを発行しましたので、ご覧ください(医師会ホームページのコメント~)

山形市医師会ホームページ

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