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Nov 9, 2018

済生館地域医療連携室との合同研修開催

・10月26日済生館地域医療連携室とポピーとの合同研修会「退院後の生活の様子を地域と病院で共有し、連携力を高めよう」を開催しました。(会場:済生館3階大会議室、参加者97名:看護師及び地域多職種)

・困難な事情がありながら、病院と地域の連携で退院できた方の、退院までと退院後の生活の様子を、それぞれ病院看護師とケアマネジャーから双方向で3事例報告し合いました。その後の情報交換(グループワーク)では「ケアマネジャーと大変楽しく話ができ、モチベーションが上がった。フリートークで1時間でも話したかった。」と病院看護師。「看護師の丁寧なアセスメントを知った」とケアマネジャー。双方に大好評で、アンケートでは「その後の業務に活用できる」74%、「大体活用できる」23%、合計97%の高い満足度を得ることができました。

・ポピーでは、単なる知識の提供ではない研修、多職種が互いを理解し、次なる連携につながる研修を意図して、企画しております。この度は、市立病院済生館地域医療連携室のご提案、ご協力大変ありがとうございました。

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Oct 16, 2018

ポピーインタビュー Vol.5 高橋邦之医師 (高橋胃腸科内科医院 古舘診療所・飯塚診療所 所長)

今回は、住民サロンや地域の多職種から「私たちの地域の先生」としてしばしば御名前をお聞きする高橋邦之先生にお話をうかがいました。先生は前回インタビューの山川淳司氏が管理運営する小規模特養、小規模多機能の理事長でもあります。

 

ポ)高橋先生が医師を志したきっかけなどを教えてください。

高)高橋内科胃腸科は曾祖父の頃、明治から続く医院でした。当時は当院以外の診療所も周囲にはなく、代々地域の方から頼りにされていました。私は祖父から往診の話を聞いて育ちました。当時は夜も真夜中も、24時間365日、呼ばれればどこへでも行きました。往診が普通の診療スタイルだったようです。雪の日に作谷沢までソリで往診に行ったという話を聞きました。ソリを引いてくださった方には御礼にお風呂を沸かし、食事やお酒など振舞ったそうです。一方、自分は学校で「おい!高橋!胃腸は内科(異常はないか)!?」とからかわれることもあり、医者の息子ということが本当に嫌でした。医学部に進学したときも周りは自分と同じく跡継ぎだから仕方なくという人が多くいました。ですから、きっかけといえば「あとを継がなければならなかったこと」でしょうか。はじめは仕方なく医師を志しました。

 

ポ)昔の山形らしいエピソードですね。本心は医師になりたくなかったとのことですが、その後、お気持ちの変化はありましたか?

高)愛知県がんセンター中央にいた頃は膵臓病に情熱を注ぎました。ずっと病院に勤務していたかったのですが、後を継がなければならなくなり、仕方ないと腹をくくりました。10年位前に山形に戻り開業しました。すると、自分が小学校のときから知っている飴玉やみかんをくれた近所の方、当時は60歳か70歳くらいだった方が、90歳になって以前と変わらず診察に来ているのです。その姿を見たときに、なんとも感慨深く、込み上げるものを感じました。また、自分の母親の世代だった方も60代~70代になっており、同級生の母親ががんになり、私が診る、ということもありました。地域の人々の生活と時間の中にこの診療所があるということを感じます。「しっかり診ないといけない」と気が引き締まる思いです。気づくと、聴診器も勤務医の時よりグッと力を入れて聴いているんですよ(笑)それに、開業してからは、患者さんに聞くことも変わりました。勤務医時代は「病気を診ている」といった感じで、今思えば機械的だったような気もします。今は患者さんに「お子さん何歳になったの?」「息子さんどこに勤めたの?」とその人を通して生活や背景を聞くようになりました。「人間を診ている」ということを実感しますね。今はこの仕事が好きです。

 

ポ)先生は小規模特別養護老人ホームや小規模多機能など地域密着型介護サービスを手がけていらっしゃいます。また往診や訪問診療などもこの地域の住民を中心に展開されていらっしゃいます。そこで、先生が地域に密着した在宅医療や介護に力を入れようと思ったきっかけ等がありましたら教えてください。

高)10年位前には在宅看取りができる状況にありませんでした。特に、老老介護でがんで認知症の方は行き場もなく、厳しい状況でした。在宅医療と言っても「絵に書いた餅」。だから認知症でもがんでも看取りできるようにしたいと思い、自分で施設を作りました。ただ、もし10年前が今の状況だったら作っていないと思います。

 

ポ)それはなぜですか?

高)十何年経ち、今では看護も介護も大きく変わり、大変充実しました。みなさんよく勉強して頑張っています。在宅では訪問看護が24時間ファーストコールで看てくれます。訪問看護と連携する事で電話は半分以下に減りました。介護施設でも看取りが多くなりました。本当に素晴らしい。医師はもっと頑張らないといけないですね。

 

ポ)看護や介護の充実を感じてくださっているのですね。ありがとうございます。では、今、高橋先生が感じている地域の課題がありましたら教えてください。

高)看護や介護と連携する事で在宅医療も可能ということ。在宅医療をすすめるための看護や介護の活用のしかたを医師が学べるといいと思います。今は医師間の相互サポートやネットワークがないのでそのような仕組みづくりが必要だと思います。

 

ポ)そのための、何かいい提案やアイデアなどがありましたら教えてください。

前に医師会たよりで白壁先生が提案した「在宅医療センター」はとてもいい提案だと思います。あとは、あくまでも個人的な意見ですが、土日休日当番制の「看取り当番」があると、安心して県外の学会へ行けると思います。まずは、在宅に関心のある医師のネットワークをつくること。そのためにもポピーのことを医師の皆さんにも知ってもらう必要があると思います。

 

ポ)ありがとうございます。知ってもらえるよう頑張ってまいります。最後に、先生の休日の過ごし方を教えてください。

診療所の他に、週に1回、県立中央病院で膵臓の検査をしたり県立医療大の講師をしたり、なかなか休める時間は取れません。でも、上は10歳から下は4歳まで、男の子2人、女の子2人の父親です。休日は子どもと公園に行って遊んでいます。先日は蔵王温泉でサイクリングしてきました。冬季はスキーにも行きました。今は忙しくて旅行する時間も取れませんがハワイに行きたいですね。

 

ポ)高橋先生、お忙しいスケジュールの合間にインタビューのお時間を作っていただき、ありがとうございました。看取り当番医制による医師の負担軽減など貴重なご意見を、ポピーの事業にも活かしていければと感じました。

 

 

 

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Oct 9, 2018

研修報告~ポピー+在宅ケア勉強会合同研修「医師の実践事例から在宅医療を考える」

・9月20日在宅ケア勉強会とポピーの合同研修会が開かれました。今回は、「多職種が交流できる研修会にしたい。そのためにはポピーと合同で」とのケア勉強会世話人からの要望が実り、医師9名をを含む参加者107名が,熱心に意見を交わしました。

・白壁先生からは、独居で認知症があっても本人が望む在宅での最期をチームで支援できた例を含む3事例が報告され、関った訪問看護やオレンジチームからもコメントをもらいました。グループ発表からも「チーム連携」「本人の意志に基づいた」「アドバンスケアプランニング」などの言葉が聞かれ、白壁先生の事例から多くを持ち帰っていただけようです。また、アンケートからは「医師を含む多職種との交流ができて良かった」との声が数多く聞かれました。

・今後も医師の事例報告からの学びの場を企画していく予定です。

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Sep 20, 2018

調剤薬局・居宅介護支援事業所連携勉強会(主催:地域包括支援センターなでしこ)

●9月7日(金)地域包括支援センターなでしこの主催で標記勉強会に参加させていただきました。参加者は薬剤師10数名含むケアマネジャー等30数名。自己紹介として設定された「最近食べたおいしいもの紹介」で一気にアイスブレイクし、各グループ笑いの絶えない情報交換となりました。笑いの中にも、しっかり薬剤師さんと顔の見える関係ができ、かつ「かかりつけ薬剤師とは」などなどたくさんの情報を持ち帰られたのではないかと思います。

●筆者のグループでも、薬剤師の方から、「処方を受けている関係がなくとも、何か相談したい、知りたい」ということがあれば遠慮なく連絡してもらってよい。そういう関係をもっててもらうことが大事」との心強い言葉に、名刺の交換が熱く交わされていました。

●医療・介護連携を推進する当室にとっても、なでしこ包括の「顔の見える関係つくり」の上手さに、学ばされた勉強会でした。

●かかりつけ薬剤師について知りたい方は下記日本薬剤師会のサイト~ご覧下さい。

http://www.nichiyaku.or.jp/kakaritsuke/

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